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昼間、校閲の合間に、コーヒーを淹れるためにお湯を沸かしながら、 台所の窓からぼんやり物置を見ていた。 外側はもう完成してるので、うっとり。 すると嫁さん(通称いとちん)が、 「物置に名前を付けようよ」 と言う。 好きなものや大事なものには名前を付ける。 自転車はオレンジ色なので「ピーポ君」。 私の自転車は黄色なので「黄太郎」。 一丁めの三線は「珊瑚ちゃん」。 二丁めの三線は、買いに行った沖縄旅行で玉栄政昭さんに会ったので、 それにちなんで「たまえ」。 自分が使ってるパソコンは「いとコン」。 という具合。 「物置に名前を付けようよ」 と言われたので、すかさず、 「『イナバくん』だよ。ツイッターとかで書いてるし」 と言ったら、目を丸くして、 「なんで? なんで? いま『イナバくん』って言おうと思ったんだよ!」 と驚く。 「いやあ、イナバくんしかないでしょー」 「あのさ、てつさん、いとちん化してるよ。物置に名前を付けるなんて、いとちんの影響だよ。しかも同じ名前考えてる! いま夫婦の絆を感じたよ!」 というわけで、イナバ物置=イナバくんは、 本を5000冊も収めてくれるばかりか(予定)、 夫婦の絆まで深めてくれました。
by macondo
| 2011-10-26 23:58
| 稲葉修
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