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坪内祐三氏についていろいろ書きましたが、簡単に言っちゃえば職業差別なんですよね。坪内氏から見れば校正者というのは“下”の存在で、「偉そう」なことを言う資格などない、賤しい職業なのでしょう。憎悪と侮蔑に満ちている。上から目線がモロに文章に出ている。それについては「どうぞ軽蔑しててください」という感じです。 「校正の分際でガタガタ言うな」というスタンスの著者さん・編集さんは他にもたくさんいます。 実際のところは、坪内氏はあれだけの「表現」活動をしているわけですから、かなり校正者のお世話になっているはずです。それなのに、その自覚がない。哀れなものです。 坪内氏は、自分の文章を直されることや何かしらの指摘を受けることをヒステリックなまでに毛嫌いしているのでしょう。それはあのコラムを読めば分かります。編集者から指摘されるのなら許せるのかもしれません。坪内氏ご本人がかつて編集者だったので、校正者は編集者より下(ないしは、かなり下)というヒエラルキーがあるのでしょう。これまた哀れなものです。 あのコラムを私なりに要約すればこうなります。 《校正者ごときが俺様に向かって偉そうにガタガタ言うな。だけど黒田夏子さんは優秀だったなぁ。》 あ、これ50字に満たないですね。わざわざ雑誌なんかに書かないで、Twitterで書けばよかったのではないでしょうかね。 私が問題だと思うのは、差別感情たっぷりのその坪内氏の文章を『本の雑誌』が載せてしまったことです。本の雑誌社が「坪内氏の文章の内容にはまったく問題がない」と判断しているとすれば、本の雑誌社というのはもう終わっているのかもしれません。 あるいは次のような可能性も考えられます。『本の雑誌』にとって、坪内氏の原稿は“アンタッチャブル”だったのではないか。直したくても直せない空気になっているのではないか――。 『本の雑誌』編集部は、「この文章は問題あるんじゃないか」と疑問を抱きつつも、あのセンセイはヤイノヤイノうるさいからこのままいきましょう――という具合に、触れることができぬまま本になってしまったのかもしれない。仮にそうだとしても、やはり本の雑誌社は終わってるな、と思わざるを得ません。 ここで思い出されるのが、佐野眞一氏による週刊朝日の橋下徹氏をめぐる記事の事件。私はあれも佐野眞一氏が“アンタッチャブル”になっていたのが原因だと考えていますが、話が長くなるのでこのへんで。
by macondo
| 2013-08-16 11:10
| 本
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