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川上未映子の新刊『すべて真夜中の恋人たち』という長篇小説の主人公が フリーの校閲者だと知り合いに教えてもらって興味が湧いた。 以前、校閲者が主人公という別の作家の小説を読んでひどい目に遭ったことがあるし (面白くない。校閲者が主人公なのに誤植がちらほら・・・)、 川上未映子は読んだことがない。 立ち読みをしてから、と本屋へ行ってパラパラとめくってみたけど、 もちろん長篇小説が面白いかどうかなんて立ち読みではわからない。 「本文の明朝体がきれい」「むやみに改行をしていない」等の理由で買った。 で、初めのほうに、 一冊の本になるまえのさまざまな文章を何度も何度もくりかえし読んで、誤字脱字や言葉のつかわれかたや内容に事実誤認があるかどうかを調べる 《略》 ひたすら「間違い」を探す校閲という仕事 という文章があった。 んー。 「何度も何度もくりかえし読」むものかなあ。 私は原則としてゲラは一回しか読まない。 何より時間的な制約がある。 それに、一度読んで見逃すミスは、二度読んでも三度読んでもたぶん見逃す。 横組みの素の原稿を読んで見逃してしまったミスを、 縦組みのゲラで読んだら見つけた、ということはあるけど、 そういう仕事は例外で、 同じゲラを繰り返し読むことはめったにない。 「ここで見逃したらアウト」という気持ちで、一発勝負で、 集中力をマックスにして読むほうが、いい仕事ができるような気がする。 「何度も何度もくりかえし読」むものかなあ。んー。 ――というようなことを気にし始めると、 「この作家は校閲という職業についてきちんと取材したのだろうか。 世の中の他の校閲者は一般にゲラを何度も繰り返し読むのだろうか」 などと考えてしまい、集中できない。 でもなんとなく面白そうな気配はします。 例外も多いけど、改行の少ない作家は誠実な気がする。
by macondo
| 2011-10-19 15:48
| 本
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